前回の記事におさまりきらなかった産科領域の記事を、Part2としてまとめます。
目次
1. 妊娠中の異常・合併症
1. 妊娠悪阻・つわり
妊娠初期に妊婦さんが苦しむ妊娠悪阻・つわり。
「妊娠悪阻は我慢するしかない…」と思っている方も多いかもしれませんが、適切な対応が求められる疾患でもあります。
2. 双胎妊娠
双子妊娠には、単胎とは異なる様々なリスクがつきものです。
双胎の基本及びリスクを知っておくことは、双子を妊娠されている妊婦さんにとって、非常に大切なことです。
3. 早産:切迫早産・CAM・頸管無力症
早産の原因となり得る疾患、「切迫早産」「頸管無力症」「絨毛膜羊膜炎」についてまとめました。
さらに、リトドリン®︎などの子宮収縮抑制薬を使うリスクや、早産・低出生体重児になるリスクについても、それぞれ記事があります。
この分野はグレーゾーンが多く、施設によっても治療・管理方法が異なることが多いので、1つの参考にしてもらえれば幸いです。
切迫早産
絨毛膜羊膜炎(CAM)
頸管無力症
子宮収縮抑制薬の長期投与
早産・低出生体重児のリスク
4. 妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病
妊娠というストレスにより、血圧が上がったり、血糖値が上がったりします。それぞれ「妊娠高血圧症候群」「妊娠糖尿病」と言うのですが、これらの疾患があると、それ以外の産科合併症のリスクも上昇してしまうのが怖いところ。
適切な管理が求められる疾患です。
妊娠高血圧症候群
妊娠糖尿病
5. 前置胎盤・癒着胎盤
胎盤の位置異常は、妊娠中あるいは分娩時の出血リスクが高いため、慎重な管理が求められます。
まずは適切に診断することが大切。
「胎盤が低いかも」と言われた妊婦さんが何に気をつければ良いのか、まとめてみました。
6. 甲状腺疾患
妊娠中は甲状腺のホルモンも変動します。
それに伴い、甲状腺疾患が顕在化してくる場面に出会うことがあります。
妊娠初期に甲状腺項目を評価している病院も多いかもしれません。
手元にある結果と照らし合わせながら、自分がどのような状態なのかを把握しておくことは意外と重要です。
7. 母子感染症:TORCH症候群
赤ちゃんに重篤な合併症をもたらす母子感染症をまとめて「TORCH症候群」と呼びます。
その中で、トキソプラズマ、サイトメガロウイルス、風疹について記載しました。
トキソプラズマ感染症
サイトメガロウイルス感染症
風疹感染
2. 妊娠・分娩中の緊急事態
妊娠中は様々な緊急事態が生じ得ますが、中でも緊急度が高いものが下記の疾患たちです。
それぞれ、1分1秒を争う対応が求められます。
逆に言えば、処置前に十分な説明が行えないことの方が多いです。
出産にはリスクはつきものとはいえ、まさかそれが自分に当たるなんてと思っている方が多いでしょう。ただ、案外頻度は多く、私たち産婦人科医も何度も修羅場をくぐり抜けているんです。
「こんなこともあるんだ」くらいで良いので、知っておくと良いのかな、なんて感じます。
1. 産科危機的出血
2. 常位胎盤早期剥離
3. 子癇発作
4. 肩甲難産
5. 羊水塞栓症
6. HELLP症候群・急性妊娠脂肪肝(AFLP)
3. 妊娠中に気になるQ&Aシリーズ
質問箱でのリクエストに答え、いただく頻度が多かった質問について、「妊娠初期・中後期・分娩時」の3つの時期ごとにまとめた記事です。
みなさんがこんなことを気にされているのだと、私の方も勉強になりました。
4. その他
それ以外にも、次のような記事を書いています。
リクエストにもお答えしているので、ぜひいつでもお申し付けくださいね。
1. 妊娠中の体重増加
2. 妊娠中の旅行=マタ旅
3. 妊娠中の就寝姿勢
いかがだったでしょうか。
みなさんが読みたい記事が1つでもあれば、産婦人科医冥利につきます。
これからもゆきぞらブログをよろしくお願いします。
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こんにちは、ゆきです。産婦人科医として働いています。