以前の記事にも書きましたが、インターネット上にはがんに関する間違った医療情報が溢れています。非常に残念な事に、医師が間違った情報を拡散してしまっているケースもあります。
私も、間違った情報を信じて標準治療を受けられず、結果的に症状が進行した状態で来院された方を診察したことがありますが、非常にやるせない気持ちになります。
そこで今回は、がんに関する医療情報を入手する際にまずみて欲しいサイトである「国立がん研究センター がん情報サービス」についてご紹介しようと思います。
今は関係ないと思われている方でも、いざというときに役立つかもしれないので、是非読んでみてください!
目次
1. 正しい医療情報を入手するために
大前提として、非医療関係者が医療情報を入手する際は、まずは公的機関の情報を調べる方が無難です。とんでもない内容が書かれていても、背景知識がないとなかなか判断するのが難しかったりするからです。
がん領域であれば国立がん研究センターが運営しているがん情報サービスで調べてみましょう。様々ながんに関する情報が非常に詳しく書いてあります。
2. 国立がん研究センター がん情報サービスとは
国立がん研究センター がん情報サービスとは、国立がん研究センターが運営されている情報サイトです。国立がん研究センターは日本のがん診療、がん研究を牽引している施設で、私の知り合いも何人か働いています。
国立がん研究センター がん情報サービスでは、がんに関する様々な情報を入手することができます。がんについて全くわからないという方は、まずは最新のがん統計をみてみると良いと思います。がんをお持ちの方の人数や、その内訳などを知ることができます。
たまに死亡率と罹患(りかん)率って見かけるけど、どう違うの?
死亡率は一定期間あたりにその病気によって死亡した人数のことだよ。それに対して、罹患率とは一定期間あたりに新たにその病気と診断された人数のことかな。
なるほどね。つまり、新しく診断される数が多いがんの種類と、亡くなってしまう人が多いの種類は少し違うんだね。
そうだね。男女によって罹りやすいがんの種類に違いがあるのも重要なポイントかな。
3. 国立がん研究センター がん情報サービスの内容
1. ひとまず基本的な情報を集めたい方へ
個人的に読んで頂きたいと思うのは、がんの基礎知識についての記事です。この辺りの記事を読めば、がんとはどのような病気なのか、がんにはどのような種類があるのかどのように広がっていくのかなど、基本的な知識が身につくと思います。
もう一つ、是非読んで頂きたいのは、がん予防とがん検診の記事です。がんについては、予防をしたり、検診で早期発見できるものもあるので、こちらも合わせて読んで頂きたいです。
2. 特定の癌について調べたいという方へ
国立がん研究センター がん情報サービスでは、癌を部位別に調べることができます。
各臓器ごとに、基本知識から検査、治療、療養など幅広い情報がまとまっています。
例えば、胃がんのページを見てみると、胃がんの基本情報や症状、分類、患者数、発生原因、予防と検診など、幅広い情報がのっています。
これらの基本知識を身につけた上で、より様々な情報を入手するために他の媒体まで範囲を広げるというのは良いと思います。
ただし、くれぐれも一つの媒体の情報だけを信じ過ぎないようにすることが大切だと思います。
今回は、国立がん研究センター がん情報サービスについて書いてみました。いかがでしたでしょうか。
国立がん研究センター がん情報サービスにはがんに関する情報が網羅的かつ分かりやすく書いてあります。今は関係ないと思われている方でも、いざというときに役立つかもしれないので、是非一度読んでみてもらえると嬉しいです。
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