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東大の理1、理2の選び方[東大卒業生が解説]

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東大についてはよく知らない方は、まずは以下の記事をご覧ください。

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東京大学ってどんな学校?皆さんの中には、なんとなく東大に興味があるけど、実はよく知らないという方も多いのではないでしょうか?こういった疑問に応えるために、東京大学に6年間在籍していた私が、東大の基本情報や学生生活について解説します。...

私は以前、東大の科類に関する記事を書きました。

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こちらを読まれた理系の受験生や親御さんの中には、

理1と理2の違いはなんとなくわかったけど、結局どっちにすれば良いの?

と思われている方も多いと思います。

実際に大学生の頃、大勢の理系受験生の相談にのりました。理1と理2のどちらにしようか迷っている子も一定数いたように思います。

確かに、理3はほぼ全員が医学部に進むという特徴的な科類ですが、理1と理2についてはそれほど差がないように思われるかもしれません。ですが、実際に内部を見てみると、理1・理2にはそれぞれ違う良さがあります。

そこで今回は理1・理2の選び方について解説します。

1. 科類の決め方(総論)

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1. どこの学部に行きたいかで決める

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東大の理1,理2,理3,文1,文2,文3の違い[卒業生が解説]東大は大多数の大学と違って入学時に学部が決まっていません。その代わり理1,理2,理3,文1,文2,文3の6科類に分かれています。6科類の違いを正確に理解されている方は多くないのではないでしょうか?今回は卒業生の筆者が科類の違いを解説します。...
">東大の科類に関する記事でも書きましたが、科類毎に最も大きく違うのが進学先の学部の定員枠です。進学する学部を選ぶ際に、科類毎に定員が異なります。

つまり、どの科類に入学するかによって、各学部への行きやすが異なるのです。

各科類から各学部への行きやすさについてはケースバイケースですし、学科毎によっても違います。

一概には言えませんが、「各科類のメインルート以外で、かつ人気のある学科を選ぼうとすると、難易度が高い」傾向はあると思います。

ですがもちろん例外もありますので、科類を決める前に行きたい学部の進振り情報を確認しましょう。

2. どんな分野に精通した友人達と過ごしたいか

理1と理2では、学生の専門性が大きく異なります、理1生は工学部や理学部(物理系や数学系、情報系など)、理2は薬学部や農学部、理学部(生物系)に行く人が多いです。

大学時代の友人は今後も長い付き合いをしていくことになると思いますので、理1に入るか理2に入るかで友人の傾向が変わると思います(部活やサークルなどで文理問わず様々な分野の友人と過ごしている人ももちろんいますが)。

実際に、私は理2→医学部医学科ですが、大学の友人は医学部、薬学部、農学部に偏っています。友人は一生の財産ですので、学部選びの際は念頭に入れてみても良いかもしれません。

3. 合格最低点で決める

本当にどちらでも良いと言うことであれば、当然入りやすい方を受けた方が良いです。

やや消極的な理由ですが、正直内部で成績を取ればどの学部にも行けるので、東大に入ることの方がはるかに重要です。

ボーダーラインの受験生の方は、頭の片隅に入れておいても良いかもしれません。

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2. 科類の決め方(各論)

1. 理1の良いところ

1-1. 数学・物理系や工学・情報系の友人ができやすい

私のクラスは理2・理3合同でしたが、物理系や数学系、工学・情報系に進んだ人がほとんどいませんでした。そのため、プログラミングやコンピューターサイエンスに詳しい友人がおらず、医学研究絡みで相談できる友人がなかなか見当たりませんでした。

もちろんこれらの分野が全てではありませんが、特に情報系はホットな分野ですし、実際、人気もどんどん上がってきているようです。そういったホットな分野に精通した友人に囲まれて学生時代を過ごせるというのは、大変恵まれた環境だと思います。

1-2. トップ層は超優秀

理1のトップ層は非常に優秀です。理3の合格最低点以上の点数をとっている人も普通にいます。

いろんな友人を見てきましたが、やはり理1のトップ層は理2のトップ層よりも優秀だと思いました。なので、優秀な友人達と切磋琢磨したいと言う方は、理1を選ばれても良いかもしれません。

2. 理2の良いところ

2-1. 多様性が高い

理2の生徒はいろんな学部に進学します。実際に私の友人も、薬学部、農学部、理学部、教育学部、経済学部、工学部など様々分野に進みました。

また理2は理3と合同のクラスなので、クラスメイトの数人は医学部に進学します。いろんな分野に興味を持った友人がいるというのは大きなメリットだと思います。


また、理2は理1と比べて女性比率が高いです。年度にもよりますが、理1の女性比率は5~10%程度、理2は20~25%程度だと思っていただければ良いと思います。

人にもよりますが、男子ばかりのクラスはちょっと…と言う方は、理2がおすすめです。

2-2. 合格最低点が低い年が多い

一般的に理2の方が合格最低点が低い傾向にあります。

理1でも理2でもどちらでも良いと言う方は、少しでも合格できる可能性の高い理2をお勧めします。

2-3. 進学振り分け制度で医学部に行きやすい

理2には、医学部医学科に進学する枠が10人分あります。

医学部医学科に進学するには、大学入学後の1.5年間に全ての教科の平均点が90点程度必要になりますので、決して簡単ではないです。

ただし、理1から医学部医学科に進学するには、全部の科類から医学部医学科に進学する枠を利用する必要があります。この枠の定員は3名なので、さらに難易度は高いです。

少しでも医学部医学科への進学を考えているようであれば、理2を選んでおいた方が良いかもしれません。


今回は東大理1,理2の選び方について解説しました。参考になりましたでしょうか?

東大受験を考えられている方の参考になれば幸いです。

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そら
医師・研究者 | 妻(@yukizorablog_Y)と医師夫婦ブログを書いてます | 医療や教育に関する記事を残していこうと思っています。
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