先日、日本と韓国の教育システムの違いについて、AI研究者の友人であるカリスさん(@TricksterKallis)と話しました。韓国の教育システムについてはこれまでよく知らなかったのですが、今回内情を聞いて、驚いた点も多かったです。
おそらく知らない方もいらっしゃると思うので、今回記事にまとめることにしました。参考になる箇所があれば幸いです。
目次
1. 医学部の人気が非常に高い
韓国では医師は尊敬されていて、医学部人気が非常に高いということでした。数学や情報科学などの一部の学科を除くと、ソウル大学の非医学よりも他大の医学部の方がかなりレベルが高いそうです。
日本も医学部は比較的人気だと思いますが、東大理科一類などの非医学部にも優秀な人が集まっていることを考えると、韓国の方が医学部人気が高いように感じました。
2. 理系(特にテクノロジー)が重視されている
韓国は約4割が理系でして、女子の中にも理系に進む人が少なくないそうです。そして驚くべきことに、進学校の多くが理系限定だそうです。
私の出身高校では優秀な友人がたくさん文系に進んでいましたし、東大の同級生を見ても同じように感じました。ここは日本と韓国で大きく違うなと思いました。
3. 高校一年でも大学レベルの内容を学べる
韓国の進学校では英才教育が施されているようです。好きな授業を選んだり、大学レベルの講義を受けたり、恵まれた環境のようです。これらの高校からは、国際オリンピックに出場する生徒もいるそうです。
これに関しては私の出身高校に似ているように感じました。一方で、韓国には飛び級ができる高校があるとのことで、これに関しては日本の高校と違うなと感じました。
4. 大学入試は大多数が推薦
韓国は8割程度が推薦入試とのことです。進学校については、約97%が推薦入試とのことでした。私が入学した頃は、東京大学は推薦枠がありませんでした。
現在は推薦枠が設けられていますが、それでも韓国と比べると少数です。約97%が推薦入試というのはどうなのかな・・とも思いましたが、一芸に秀でた人材を確保するという点でも、推薦入試は必要だと感じます。
5. 韓国の教育システムを聞いて感じたこと
今回初めて韓国の教育システムについてお聞きしたんですが、日本との違いに驚きました。話を聞いてみると、韓国では日本よりも「理系」を重視しており、優秀な学生には英才教育を施しているように感じました。
日本は韓国と比べて文系に優秀な学生が集まっており、官僚や法曹の世界をリードしてくださっているんだろうなという安心感がある一方で、AIを含むテクノロジー分野への力の入れ具合が韓国よりも弱いのかなと感じました。
どちらが正解ということもないかもしれませんが、AIによって世界中の産業が再定義されるこれからの世界で競争力を保ち続けるためには、教育システムの工夫が必要なのかもな・・・とも思いました。
今回は、「日本と韓国の教育システムの違い」についてまとめてみました。いかがでしたでしょうか。
いろんな意見があるかとは思いますが、私自身は今後の社会の変化を見据えて、良いところはどんどん取り入れていって欲しいなと感じました。
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