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医師夫婦が情報発信を始めた理由と、情報発信を始めて感じる限界点について

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私たち夫婦がゆきぞらブログを立ち上げてから半年以上が経過しました。これまで想像よりも遥かに多くの方に読んで頂くことができ、大変嬉しく思っております。

これまでの活動には概ね満足していますが、同時に医療情報の発信に関する限界点もいくつか感じています。

そこで今回は、私たち夫婦が情報発信を始めた理由と、情報発信を始めて感じた限界点についてお話しします。

1. 情報発信を始めた理由

1. 世の中には間違った情報が溢れかえっている

偽情報

プロフィールのページにも書きましたが、目立つことが苦手な私たち夫婦が情報発信を始めたのにはいくつか理由があります。最も大きな理由は、世の中には間違った医療情報の多さです。

雑誌やインターネットによって様々な医療情報にアクセスすることができますが、驚くことに全く根拠のないことが平然と書かれていたりします。実際に私も親族から、〇〇って本当?などと聞かれることがありますが、中には明らかに間違っているものが含まれています。

また、臨床現場で患者さんと向き合っていると、根拠のない民間療法によって寿命を縮めてしまっている方も目にすることも何度もあります。その度に、やるせない気持ちになります。

2. 情報リテラシーの格差が大きい

世の中には根拠のある医療情報と根拠のない医療情報が混在しています。この中から、正しい情報を選んでくるの必要があるのですが、そのには一定以上の情報リテラシーが必要です。そしてこの情報リテラシーには個人間で大きな格差があるように思います。

お子さんの場合、親の情報リテラシーの影響を大きく受けてしまう可能性が高いです。なるべく平等に、正しい情報が行き届くような世の中になってほしいなと思います。

3. 医療情報を発信している医師が偏ってしまっている

最近、instagramやブログなどで情報発信をしている医師の数が増えているように思います。ですが、自分の周りでSNSを利用して発信している医師を見てみると、診療科や勤務形態に偏りがある様に思います。

例えば、私の周りですと、(美容や皮膚科など)特定の診療科の先生や、クリニックを経営している方が多いように思います。あくまで個人の感覚ですが、多くの方が興味を持ちやすい様な領域に情報が集中しているように感じます。

はくぎんちゃん

情報発信によるメリットがない以上、多くの医師に時間をかけて質の高い医療情報を発信してもらうのはむずかしそうだね・・・

そら

忙しい臨床業務の間を縫って発信すること自体も簡単じゃないからね。僕は研究の合間に記事を書いているからそんなに大変でないけど、臨床業務をフルタイムでこなしながら記事を書いているゆきさんは本当にすごいと思う。

2. 情報発信をし始めて感じたこと

1. 正しい医療情報を知りたいという想いを持った方が多い

教科書

一番驚いたのは、正しい医療情報を求めているけれども、どのようにして手に入れたら良いか分からないとい方が想像以上に多かったということです。

実際にゆきさんの質問箱には、毎日たくさんの医療相談メールが送られてきています。それだけ、医療情報に関するニーズがあるということだと思います。

2. 受診しようか悩んでいる人、診察時に気になっていたことを聞けずモヤモヤしている人が多い

質問箱を覗いていると、受診した方が良いのかなと思いつつも躊躇している方が一定数いるように感じます。また、診察の時に理解しきれず、気になって先生に聞こうとしたけれども、遠慮して聞けず、モヤモヤしているという方も一定数いるようです。

このような問題を解決するには、診察外でのサポートが必要だなと感じます。個人的には、基本的な医療知識を学ぶ媒体やオンライン相談などによるサポート体制の普及を期待しています。

3. 私たちの活動に共感してくれる方もいる

大変ありがたいことに、私たちの活動に対して応援をしてくださる方がすこしずつ増えてきたように感じます。産婦人科の医療情報に関心のある方はもちろん、意思を志す高校生の方や、同業者の方など、様々な方に読んでいただくことができ、大変嬉しく思っています。

忙しい仕事の合間に更新していると、大変だなと感じることもありますが、twitterやofuseなどに届く温かいメッセージに、私たち夫婦はいつも支えられています。

はくぎんちゃん

最近、メッセージも増えてきたね!

そら

本当にありがたいね。非医療従事者向けの記事が多いけども、同業者の方にも読んでもらえるというのは嬉しいね。

3. 医療情報を発信していて感じる限界点

1. 医療情報を入手したいと思っている層以外へのアプローチが困難

悩み

医療情報を自ら探している方でないと、私たちのブログにたどり着くのは難しいと思います。

そうなると、私たちがアプローチできる方はSNSや口コミで正しい医療情報を知りたいと思って能動的にブログを訪れてくださった方が大半だと思われます。

つまり、最も情報を届けたいと思っているような層に情報を届けるのは現状難しい可能性が高いです。

これについては私たちが私たちのような個人がどうこうできる問題ではない気もしますが・・・・。

2. 医療情報の発信には時間がかかる

ゆきさんを見ていると一つの記事を書くのにものすごい時間と労力をかけています。というのも、いくら専門分野とはいえ、間違った医療情報を届けないようにするには、教科書や文献をしらべながら丁寧に記事を書かないといけないからです。

医療情報に関しては特に正確性がが大切なので、他のジャンルに比べて明らかに記事の作成が大変だと感じます。この大変さが、医療情報を発信される方が少ない理由の一つだと感じます。

今回は、私たちが情報発信を始めた理由と、情報発信を始めて感じる限界点について書いてみました。いかがでしたでしょうか。

医療情報を幅広い層に届ける難しさや正しい医学記事を作成する大変さについて、少しでも共感いただけたら嬉しいです。

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ABOUT ME
そら
医師・研究者 | 妻(@yukizorablog_Y)と医師夫婦ブログを書いてます | 医療や教育に関する記事を残していこうと思っています。
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