先日、ゆきさんの質問箱にこんな質問が届いていました。
同業者の方にも読んでいただける事が増え、大変嬉しく思っています。質問を読む限り、我が家と状況が似ていて、親近感を抱きました。
旦那さんの留学期間をどの様に使うかについては難しい問題ですね。私も経験がないのでなんとも言えませんが、自分だったらどうするか私なりに考えてみたので、今回まとめてみようと思います。
目次
1. 医師として働けないデメリットは確かに大きいと思う
質問者さんのおっしゃるとおり、医師としての訓練がつめないというのは確かにデメリットだと思います。
質問者さんの場合は博士課程に進まれている様なのでその期間のブランクもあると思いますし、それに加えて留学で2-3年日本を離れるとなると、不安が大きいのはよく分かります。特に外科系の先生ですと、手術などの勘も鈍ると思いますので、さらに不安かもしれません。
海外で臨床経験や研究を継続できれば医師や研究者としての経験を積めると思いますが、質問者さんはそれを希望されていない以上、その選択肢もなさそうですね。
2. ブランクが気になるなら、旦那さんと同じ期間渡航しなくても良いと思う
何年間留学するかによるかもしれませんが、質問者さんの様に医師としてのブランクを気にされるのであれば、必ずしも常に海外に同行する必要はないのかなとも思いました。
特に最初は現地での生活や職場に慣れるのに時間がかかると思うので、半年程度経って、ある程度落ち着いてから合流するというのでも良い気もします。
また、旦那さんが長期間留学される様なら、途中で日本に戻られるなどの柔軟な対応をされても良いと思います。
3. 自分だったら、他の人がやり難い様な経験を積む期間に当てたい
もちろんデメリットもあるとは思いますが、もし自分だったら、メリットだったり、良い面を探すと思います。質問者さんのいうとおり、子育てや語学の向上に当てるのも良いと思います。
自分だったら、それに加えて、周りの人ができない様な経験や能力を積む期間にできないか考えると思います。
例えば、臨床や研究から離れて自分の時間を比較的自由に使える医師、そして海外にいる日本の医師というのは、どれほどいるでしょうか?
決して多くないはずです。ましてや自分の専門診療科の医師となると、さらに限られてくると思います。それならば、その希少性を生かして、自分の専門分野や海外での生活について、発信してみても面白いかもしれません。
できるかどうかはわかりませんが、つてを辿って海外で病院の見学をさせてもらったり、医学以外のことを学んだり。(お子さんいたり、コロナが流行っていると難しいかもしれませんが)極端な話、いろんな地域を旅行したり、いろんな地域の医療機関で見学させてもらって、それを発信したりするのも面白そうだなと思います。
医局内での出世にこだわりがないなら、いわゆる王道ルートを歩む必要はない気もします。むしろ、他の人が経験していない様なことを経験している、能力を持っている方が、長期的にはむしろプラスな気がしますし、精神衛生上も良い気がします。
そして、経験や考えを発信できる様な自分のメディアを持っていれば、さらに強い気がします。
夫婦で医師免許を持っているのであれば、日本中に戻れば生きていく上で十分なお金を稼ぐことはできるので、あまり深く考えず余裕を持っていろいろ取り組んでも良いのかなと個人的には思います。
今回は旦那さんの留学と自分のキャリアについて悩んでいる方の質問を見て感じたことを書いてみました。いかがでしたでしょうか。
いろんな選択肢があって悩むことも多いかと思いますが、客観的にみると羨ましいくらい恵まれた状況だと思います。デメリットももちろんありますが、それが受け入れられないのであれば無理に一緒に行く必要もないですし、一緒に行くならばその状況を生かして楽しむくらいの気持ちでいれば良い気もします。
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