こんにちは、そらです。東大医学部を卒業し、現在は医師・医学研究者として働いています。
先日、こんな質問を頂きました。

確かに筑駒の同級生が優秀な人が多かったですが、それでもやはり別格に優秀だなと感じる人がいました。
そこで今回は、筑駒の同級生の中でも特に優秀だった生徒について書いていこうと思います。
お子さんの将来の可能性を広げるために教育環境を整えてあげたいという方の参考になれば幸いです。

1. 筑駒のトップ層の進学先について
1. 東大理三

私の筑駒の同級生を見ていると、理系で優秀な同級生はやはり東大理三に進学していました。私の前後の代ですと、理三進学者は年間10名程度でした。
筑駒には中学入学組と高校入学組がいましたが、理三進学者の大多数が中学入学組でした。最近は海外の大学に入る人もいるようですが、私の在籍していた頃はごく少数のみでした。


2. 東大理一
筑駒のトップ層には、理三に合格できる力があるけれども理一に進学する生徒も一定数いました。特に数学や物理や情報に興味がある生徒は理三ではなく理一に進学していました。
理二に進学した友人の中にも何人か大変優秀な人がいましたが、人数比で言うと理一に進学する人の方が多かったです。

3. 慶應医学部
以前の記事にも書きましたが、筑駒の同級生を見ていると、京大や阪大、東北大、九大の医学部に進学する人が非常に少なかったです。

医学部志望者が東大理三の次に目指していたのは慶應医学部だったように思います。実際に優秀な友人が何人も進学していました。
4. 東大文一
筑駒は理系生徒の方が多いですが、文系の生徒も3-4割いたように思います。彼らの中で特に優秀だった生徒の多くは東大文一に進学していました。私の前後の代ですと、文一進学者は年間20名程度でした。
2. 筑駒のトップ層の特徴
1. 中学受験の頃からトップ層

筑駒の中には小学校の頃から全国トップレベルで有名な人もいました。彼の中には鉄緑会などの大手塾に入らず、自分で好きな勉強をして、東大理三や文一に合格していた生徒もいました。
受験勉強に収まらず、数学オリンピッックや情報オリンピック、化学オリンピック、生物オリンピック、地理オリンピックなど様々な分野の日本大会、世界大会に出ていました。
私はそのような能力も才能もなかったので、すごいな・・・・と思ってみていました。
彼らの中には、受験でも規格外の成績を出している人がいました。センター試験で全国トップの点数の同級生もいましたし、後輩には東大二次試験で歴代トップの点数をとった人もいました。
また、(社会などの副教科をほとんど勉強せず)センター試験を足切り近くの点数で突破し、二次試験で数学、物理でほぼ満点の点数をとって理一に合格した生徒もいました。
彼らを見ていると、性格的には大人しくて謙虚な人が多かった気がします。受験のために勉強をしていると言うよりも、自分の興味のある分野の勉強をしたり、本を読んでいると言う印象でした。
また、文化的な演劇やオペラ、楽器(バイオリンやサックス、フルートなど)など、色々な習い事をしている生徒もいました。中には英語をマスターして、中学生の頃から第二外国語の勉強をしている生徒もいました。
大学入学後を見ていると、アカデミアで研究よりの仕事をしている人も多いように思います。大学卒業後に別の学部に入り直している人もおり、本当に学問が好きなんだなぁ・・・・と感じます。
2. 中学生の頃から大手塾で先取り学習

実際に理三や文一に合格した生徒の多くは、このパターンだったように思います。鉄緑会などの大手塾で、中学生の頃から先取り学習をしていました。

大学に入った後に地方進学校から東大に合格した友人と話しましたが、やっぱり都内の進学校の生徒の方が情報面でも、教育環境面でも圧倒的に有利だと思います。
彼らはどちらかと言うと、目的意識を持って受験のために早くから準備していると言うような印象でした。
キャラクターも上に書いた生徒たちと違いがある気がします。自分の将来に対して意欲的で、自分の考えを持っていたり、自分の考えをしっかりと主張する人が多いように思います。
彼らは中学生の頃からコツコツと勉強をしていますが、彼らも決して勉強だけしているわけではありません。むしろ部活や行事には精力的に参加していたように思います。
筑駒生は高3の9-11月にかけて文化祭に打ち込むため、たまに「高3の11月から本格的に勉強して東大合格」などと言われることがありますが、その実態は中学受験時のトレーニングとポテンシャル、そして大手塾での先取り学習の貯金で合格しているのです。
3. 全ての親御さんに伝えたいこと

TVなどのメディアで、
- 中学受験をして進学校に入っても勉強ばっかりでかわいそう
- 勉強だけしても人生がつまらない
という意見をいう人もいます。
側から見ていると、筑駒などの進学校の生徒はひたすら勉強だけしているように見えるのかも知れません。
ですが実態は違います。
高3の直前期を除けば、みんなむしろ勉強以外のことに熱中しているように思います。それを可能にしているのは、幼少期からの積み重ねと、先取り学習による貯金です。
もちろん大学受験が全てではないですが、大学受験のための勉強と、よりレベルの高い大学への進学は、人生の可能性を確実に広げてくれます。私は常に自分より優秀な友人に囲まれて生きてきたので、強く実感しています。
もし将来の可能性を広げる上でお子さんに教育をしてあげたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひこの辺りの記事を読んでください。



その上で、中学入学以降については、
- 早期からコツコツと先取り学習をする(鉄緑会などの大手塾に通うのが最も確率が高いと思います)
- 中学生のうちはとにかく英語・数学を固める
ことをお勧めします。

大学受験の王道はカガミル先生パターンだと思うので、興味のある方はぜひ覗いてみて下さい!

今回は、筑駒の同級生の中で特に優秀だった生徒の実態について書きました。いかがだったでしょうか。
ここに書いたのはあくまで一例でして、必ずしもこのルートが全てではないです。高校受験組でも優秀な生徒はいくらでもいますし、大学入学後や就職後に一気に才能が開花する人もいます。
数あるルートの一つとして、知って頂ければと思います。お子さんの将来の可能性を広げるために教育環境を整えてあげたいという方の参考になれば幸いです。
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