こんにちは、そらです。
東大医学部を卒業し、現在は医師・医学研究者として働いています。
筑駒についてよく知らないという方は、以前の記事をご参照ください。



私は筑駒を卒業して東大に入りましたが、同じく東京の男子進学校である開成と比較されることも多かったです。
皆さんの中にも
・筑駒と開成で迷っている
・筑駒生と開成生の違いを知りたい
という方がいらっしゃると思います。
私は以前、筑駒生と灘生の違いに関する記事を書きました。

開成生、筑駒生、灘生で比べると、開成生と筑駒生は比較的似ている気がします(地域的な問題も大きいかもしれません)。
一方で、私から見て開成生と筑駒生は違うな・・・・と感じる点もいくつかありました。
そこで今回は、沢山の筑駒生、開成生と共に学生生活を過ごした私が思う「開成が筑駒と違う点」について解説します。
1. 規律がしっかりしている

大前提として、開成も筑駒も自由な校風だと感じます。
どちらも男子進学校ですが、校則が厳しいといった話をほとんど聞いたことがありません。筑駒生も開成生ものびのび学生生活を楽しんでいるような印象を受けています。
一方で、内部の状況をそこまでよく知っているわけではありませんが、なんとなく開成の方が規律がしっかりしていて、統制が取れているイメージがあります。
第一に、見た目のイメージが違います。筑駒生は私服ですが、開成生は制服(学ラン)です。塾で開成生のグループを見た後に筑駒生を見ると、なんだか自由奔放な印象を受けます・・・・。
また、学力や受験についても筑駒の方が緩い気がします。開成は、内部テストのクラス内順位が個人に配られるそうです。また、高校生は年2回の実力テストがあり、400人中100位以内の生徒は「百傑」と呼ばれ、優秀者リストに載るそうです。
一方の筑駒ですが、勉強に関しては本当に放任気味です。まず、高2まではテストで自分の具体的な順位が出ることはありません(得点分布は配られるので、大体の位置はわかりますが)。高2になると、校内の実力テストが始まります。こちらは順位が出ますが、あくまで自分の順位しか分かりません。
勉強するしないは完全に個人に委ねられます。内部にいた生徒としてはやりやすかったですが、親御さんにしてみれば少し心配かもしれませんね。
2. 結束力、組織力が強い

筑駒卒業生の私が開成卒業生を見て一番羨ましいと感じるのは、結束力の強さです。
開成は部活動にもかなり力を入れており、運動部もかなり厳しいイメージです。もちろん筑駒の運動部もしっかり練習していますが、開成は文武両道、集団活動のイメージが強いです。
また、開成生は卒業後も横のつながりが強い印象があります。人数も筑駒生の2倍以上いるということもありますが、塾や東大で多くの開成生集団を見かけました。彼らはお互い協力しあいながら高め合っていくという空気感をまとっているように感じました。
一方で、筑駒生は個人個人が好きなことをしていて、お互いあんまり干渉しないという雰囲気です。もちろん行事などでは一体となって盛り上がりますが、基本的にはいろんなことに興味を持っている人がいて、ある意味好き勝手熱中している感じです。
これに関しては好みが分かれるので、どちらが自分(もしくはお子さん)に合っているかで選んでみても良いかもしれません。
3. 学年を超えたつながりが強い

筑駒卒業生の私が開成卒業生を見て、もう一つ羨ましいと感じるのは、上下の繋がりの強さです。
完全に個人の意見ですが、筑駒生は学年を超えた交流が比較的少ない気がします。一部の生徒は文化祭などで上下の学年と交流がありますが、大多数は交流が少ないと思います。
私自身も、部活のつながり以外で交流があった先輩後輩はほとんどいなかったです。大学に入った後に仲良くなった先輩後輩はいますが、ごく少数でした。
一方で、開成生は学年を超えたつながりが強いように思います。これは開成の代名詞とも言える運動会の影響だと思います。
開成の運動会は中高6学年が縦割りで8つの色に分かれます。そして、各色ごとに上級生が下級生を指導し、競い合うそうです。
これは本当に良い文化だと思います。というのも、学生時代に自分と違う学年の方達と交流することで価値観が広がると思いますし、情報面でも大きなプラスだと思います。
私も中学生、高校生のころにもっと学年の違う方と交流しておけばよかったなと感じています。
今回は開成生と筑駒生の違いについて解説しました。イメージ通りでしたか?
もちろん私個人の意見ですし、そもそも開成生・筑駒生共に個人によってかなり差があるので一概には言えませんが、なんとなく傾向はあるように思います。個人的には、開成生の団結力が羨ましいなと感じることが多かったです。
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