進学校実情

筑駒と女子学院を偏差値や大学合格実績で選んではいけない理由

学生
そら

こんにちは、そらです。東大医学部を卒業し、現在は医師・医学研究者として働いています。

筑駒と女子学院はどちらも魅力的な学校です。一方で、万人受けするようなタイプの学校かというと、どちらの学校もそうではないかも知れません。

今回は、姉を女子学院、私を筑駒に入れてくれたそら母が、「筑駒、女子学院を偏差値や大学合格実績で選んではいけない理由」について書いてくれました。

二つの学校に深く関わったそら母ならではの記事ですので、ぜひ最後までお付き合いください!

それでは、ここから先はそら母にバトンタッチしますね。

こんばんは。そら母です。

私はこれまで多くの方々から中学受験についての相談を受けてきました。親や子供のメンタルの悩み、塾や学習についての相談など様々でしたが、多くの保護者の方が志望校選びに大変悩まれていました。 

初めは子供にあった校風を優先させるのですが、最終的に合格圏の中で少しでも偏差値の高い人気のある学校や大学合格実績の良さに惹かれて志望校を決められる保護者の方も多かったです。

私自身は親として子供を中学受験させましたが、筑駒と女子学院は偏差値や人気、合格実績などに惹かれて選んではいけないと感じました。というのも、筑駒、女子学院はとても魅力的な学校ですが、万人に受けのいい無難な学校ではないからです。

想像を超えた個性の強い学校ゆえに、校風に合わずせっかくの学校生活を楽しめないということもあります。こんなはずでなかったと後悔したり、苦悩されていた保護者の方も実際に見てきました。

そこで今回は、筑駒、女子学院の校風や、両校の校風に合う子供の特徴について詳しく解説していきます。頑張って受験した子供達が健やかな学校生活を過ごせるよう、少しでも志望校選びの参考になれば幸いです。

1. 女子学院ってどんな学校?[筑駒との比較]

1. 校風や学校生活

学生

まずは女子学院について簡単に解説しますね。なお、筑駒については以下の記事をご参照ください。

教室
筑駒ってどんな学校?筑駒ってどんな学校?頭が良いイメージがあるけど、具体的な偏差値や進学実績は?校風は?勉強ばかりで辛くない?といった疑問を持っているもいらっしゃるのではないでしょうか?中高6年間、筑駒に在籍していた私がこれらの疑問にお応えします。...

女子学院を一言で言うならば「生徒の自主自立を重んじる女子校」です。

校則は

  1. JGバッチを付ける
  2. 指定の運動靴を上履きとする
  3. 登校後の外出は禁止
  4. 校外活動は届ける

くらいです。

筑駒と同じく私服で、髪型も自由です。

両校とも教員は生徒の自主自律を尊重します。体育祭、文化祭などの行事はもちろん、クラブ活動や生徒会においても圧倒的な生徒主導型ですね。

教員からの細やかな指導や助言などは最小限で、忍耐強く生徒の成長を見守ります。自由には必ず自己責任が伴います。生徒たちは自らをしっかり律しなければいけないことを日々の体験から学びます。

当時から不思議に感じていたのですが、女子学院では女子特有のグループ社会がなく友達とあまりつるまない傾向があります。女子学院では部活でなんとなく固まることはありますが、お弁当を食べるのも1人だけの日があったり、都合により違った場所で食べることも普通にあるようです。

「女社会」的な色の強い女子校とはかなり違うようで、他の女子校に通わせている私の友達に話すと皆さんとても驚かれます。女子御三家の中で女子学院の生徒が一番男前なイメージがあるのは、こうしたことが理由の1つかもしれません。

2. 部活動

部活

我が家の場合、息子は運動系、娘は文化系のクラブ活動に明け暮れる日々を過ごしていました。 

女子学院では「名ばかり顧問」でよほどのことでなければ基本は口出しされず、何から何まで自分たちで考え運営します。娘はマグノリア祭と呼ばれる文化祭での公演に向け、寝食を忘れるくらい練習はもちろん衣装や道具制作、振り付け、音響準備などに没頭していました。

上下関係の厳しい部活内で生徒同士が意見を激しくぶつけながら、自ら問題を解決する能力を培っていました。時には意見がまとまらず、何回もミーティングを重ねていました。

ヒートアップして涙を流すこともあるくらい、熱い話し合いを繰り広げていたようです。その様子はほんわかした女子校のイメージとはかけ離れたもので、親としては驚くばかりでした。

一方、運動系の部活に入っていた息子もかなりハードなスケジュールをこなしていました。女子学院に比べると顧問との距離は近かったようですが、(本来禁止されていたにも関わらず)期末テスト直前に練習を行っていた事もあり、かなり自由な印象でした。

勉強する時間を削って部活に励む息子のユニフォームを洗濯するのは親としては複雑でしたが、期末テスト前日まで部活に明け暮れる様子をただ見守るしかありませんでした。 

このようにどちらの学校の生徒も共通して、勉強だけ頑張っているという姿を見せるのは格好悪いという価値観があるように感じます。勉強だけに没頭するというような所謂ガリ勉タイプの子は少数派だったように思います。趣味がたくさんあってそれぞれに突き抜けた人がたくさんいました。

オタクも多かったように思います。女子学院では声優オタク、音楽オタク、ジャニーズやおしゃれ好きな子もいるし、筑駒ではアニメオタク、鉄道オタクなど。みんなわが道を歩いている感じがしました。

人は人、自分は自分という意識が強く、一見バラバラですが、ここぞと言う学校行事では一気に結束するのです。 

2. 筑駒と女子学院に合う子、合わない子

大学

両校のように自由な学校は自己責任が伴います。のびのびと健やかな学校生活を過ごすには自分をしっかりと持つことが大切です。

子供は勉強をさぼろうと思えばいくらでもさぼれます。その点から自己管理ができる子が向いていると思います。自らをしっかり律する子でなければ自由という環境に流されてしまいます。なんとなく周りに流されてしまうタイプは危険です。

女子学院の場合は、友達同士、かなりストレートに発言します。そこには悪意はなく、相手への判断を最大限尊重する思いが込められていますが、その人間関係はどこか体育会系で独特でした。

そうした環境には、自分をしっかり持てるタイプの子に向いていると思います。反対に1人で行動するのが辛いとか、相手にはっきり発言ができない、遠慮せずはっきり言われた発言を引きずるナイーブな子には向かないと思います。

筑駒の場合は勉強以外の部活や行事、または趣味などに楽しみを見いだせるような、好奇心旺盛な意欲のある子が向いていると思います。今までいくら優秀な子でも筑駒では普通の子。その集団の中で虚しさを感じ中学受験で燃え尽きてしまう可能性もあるのです。

3. 筑駒と女子学院の教育面でのサポート

生徒

大学受験を視野に入れた手厚い受験指導は期待されない方がよいです。この両校の良さはそこではないことを、入学される前に理解されておくべきです。

両校とも、私立校特有の入学時から大学受験に向けてカリキュラム、受験のための講習会や日頃の手厚い受験対策指導というものはありません。勉強に関しての面倒見はよくないと思います。授業内容も大学受験の先の成長を見込んだマニアックな深い内容だったりするので、保護者は不安に陥りやすいです。

筑駒の保護者個人面談では細かい成績の話より、大切なのは行事や部活に全身全霊で熱中することだと言われるのです。当時の息子は部活どっぷりで家には寝に帰るだけの状態でした。

担任にやんわり相談してもそこで熱中できないと不完全燃焼でその先の大学受験もうまくいかない。とにかく今はそれでいいので、高3の文化祭引退まで見守るように言われます。

引退から3ヶ月で大学受験できるのか疑問でしかありません。諦めに近い気持ちで子供を信じるしかないのです。後にそれこそが筑駒教育の基本であり大切なことなのだとわかりましたが、その時はそんなことあり得るのかと半信半疑でした。

心配しても仕方がないので、忍耐強く見守り続けました。ここで親が納得できないと、受験指導もなく面倒見が悪い、放任過ぎると不平不満が溜まると思います。

実際そのような不満を抱えた保護者の方もいらっしゃいました。ですがそのように悩むことは親子にとって幸せではありません。ここでは親は子供を信じてドンと構える寛容な心構えが必要かと思います。

いい意味で開き直り、子供と一緒になって行事を楽しむ心を持つことが大切です。そうでないと親にとって葛藤の日々を過ごすことになってしまいます。

4. 受験生をお持ちの親御さんに伝えたい事

家族

ここまで色々と書いてきましたが、両校とも生徒の自主自律を重じるとても素晴らしい学校でした。親子共にそう思えたのは、両校の教育に寄り添い黙って忍耐強く見守ることができたから、そして校風と子供の特性が合っていていたからだと思います。

この両校を志望校として選ぶ際、偏差値や人気、大学実績などに惹かれるかも知れませんが、子供にとって居心地よく過ごせる環境なのかを見極めることが何よりも重要だと思います。そうでないとせっかく受験して入学した学校が合わず、ドロップアウトしてしまうことにもなりかねないです。

12歳の子供にとって人生の大切な選択。保護者の皆様はどうか間違うことなく子供にぴったり合う学校を選んであげてください。

今回は筑駒、女子学院を偏差値や大学合格実績で選んではいけない理由についてそら母が書いてくれました。いかがだったでしょうか。

確かに筑駒はかなり自由な校風なので、行事にしろ部活にしろ勉強にしろ、自主性が求められます。かなり独特な学校なので、入学する前にしっかりとリサーチすることが大切だと思います。受験生をお持ちの親御さんの参考になれば幸いです。

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ABOUT ME
そら
医師・医学研究者 | 東大医学部卒 | 産婦人科医ゆき( @yukizorablog_Y)と夫婦でゆきぞらブログを運営 l 毎日19時に投稿 | 幼少期から医師になるまでの勉強への取り組みや科学的根拠の基づいた医療情報を発信 | 質問箱はこちらhttp://peing.net/ja/yukizorablog
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【そら】
東大医学部→研究医

【ゆき】
◆ 国公立医学部→産婦人科医

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