医学生・研修医向け記事

医師がポスドク留学する際の給料について[助成金についても解説]

研究者
そら

こんにちは、そらです。東大医学部を卒業し、現在は医師・医学研究者として働いています。

私は現在、日本のとある研究施設で研究者として働いています。数年後にポスドク留学を考えており、留学先の研究室の情報収集や、助成金の情報収集を行っています。

留学先の先生方から話を伺っていると、どうやら経済面をどのようにクリアするのかがポスドク留学をする上で重要な要素の一つようです。そこで今回は、ポスドク留学の経済面について簡単にまとめてみようと思います。

なお、私は現在ポスドク留学を目指している状況であり、実際に留学するのはこれからなので、間違っている点がありましたら申し訳ありません。その際はご指摘いただけると幸いです。

1. ポスドクとは?

実験

そもそもポスドクって何??

そら

Postdoctoral Researcherのことだね。博士研究員とも呼ばれるみたい。

ポスドクについて、Wikipediaには以下のように記載されています。

「博士研究員(はくしけんきゅういん、Postdoctoral Researcher)とは、博士号(ドクター)取得後に任期制の職に就いている研究者や、そのポスト自体を指す語である。英語圏での略称であるpostdocに倣ってポスドクと称されたり、博士後研究員とも呼ばれる。」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%9A%E5%A3%AB%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%93%A1

簡単にいうと、「博士課程終了後に任期制で働いている研究者」だと思っていただければと思います。助教などの正規ポジションと比べると不安定なポジションですが、その代わり研究業務に比較的専念できるようです。

私の場合、数年後にポスドクとして海外の研究室に留学することを目指しています。

2. 留学先の金銭事情とは?

1. 正規ポスドクの場合

お金

目指しているのが、正規のポスドクとしての留学です。正規のポスドクの場合、ラボのボスの研究費からお給料をいただくことができます。ポスドクの最低賃金はNIHの給与規定で決まっており、2021年度の最低賃金は以下の通りです。

https://grants.nih.gov/grants/guide/notice-files/NOT-OD-21-049.htmlより引用

大学院卒業後の年数によって給料が変わっており、卒業直後だと年間$53,760 です。$1=109円とすると、年間586万円程度ですね。

日本で医師として働く場合と比べるとかなり減ってしまいますが、それでもかなり恵まれた環境だと思います(ただし、私は留学を希望している地域は物価が高く、日本で同じ給料をもらって働くよりも余裕はないようです)。

また、正規ポスドクとして雇用された場合、現地の保険にも比較的安い値段で入ることができるそうです。ただし、ラボによってはポスドクに給料を払わないというケースもあります(私が検討している留学先は、原則無給だそうです)。その場合、助成金の獲得を目指すことになります。

2. 助成金を獲得する場合

お金

国や財団、企業から助成金を獲得すると、ボスの研究費の節約になるので、留学先に受け入れてもらえる可能性が上がります。

有名どころですと、日本学術振興会の海外特別研究員上原記念生命科学財団内藤記念科学振興財団第一三共生命科学研究振興財団武田科学振興財団助成金などが挙げられます。助成金の種類によっても違いますが、400-500万円(/年)の助成金もあります

ただし、当然かなり厳しい競争が待っています。また、仮に助成金を獲得できたとしても、ポスドクの最低賃金に達しない場合、不足分はラボのボスに出してもらう必要があります。

これらの助成金は、経済的なメリットだけでなく、研究者としての信頼性を担保するという意味でも重要だと思います(競争率がかなり高いので、助成金を取れるということは優秀な研究者である確率が高いと思われるからです)。

3. 給料の切り崩しor医師のバイトで補う場合

先輩のお話を聞いていると、留学先からの給料や助成金を獲得できず、無休でポスドクをする方も少なくないようです。この場合は、留学前の貯蓄で乗り切ることになります。

物価の高い地域への留学や、家族連れので留学の場合はかなり経済的に厳しい状況になると思われます。どうしてもお金が足りない場合は、数ヶ月間日本に戻ってきて医師の仕事をするパターンもあるそうです。

そら

先輩の中には、貯蓄を使い果たして日本に戻ってきた方もいらっしゃいました。

研究者として留学するのって大変なんだね・・・

3. 我が家の場合

夫婦

私の場合、家族2人での留学を目指しています。ゆきさんは研究室に所属する予定はないので、基本的に私1人の収入でやりくりすることになります。

私が検討している研究室は無給での所属が不可で、かつ正規ポスドクのハードルが極めて高い(ラボのお財布事情や留学時のポスドク人数に左右される)ので、助成金の獲得が重要となってきます。

ただし、仮に助成金を獲得したとしても、夫婦での世帯年収は日本で共働きするよりも相当減る計算になります。場合によっては貯金を切り崩す必要もあるかもしれないと思っています。

4. なぜそこまでしてポスドク留学を目指すのか

それだけ収入が違うなら、日本で医師として働いていた方がよくない?

そら

その質問は、よく聞かれます・・・・笑

自分の場合は、医学研究者として勉強途中の段階なので、できる限り自分が成長できる環境に身を置きたいと思っています。

自分が留学を希望する施設には優秀な研究者が集まっている上に、質の高い臨床データや生体資料が整っており、自分もそのような恵まれた環境で研究したいと思っています。

経済面を考えるともちろん日本に残って医師として働いた方がはるかにメリットが大きいですが、それでも自分のやりたいことができる環境で家族と一緒に過ごしたいと思っています。

今回はポスドク留学の給料事情についてまとめました。いかがでしたでしょうか?

医師のポスドク留学の待遇は、企業の海外駐在の待遇と全然違います。貯金を切り崩して生活している人も少なくないようです。ポスドク留学の現実を多くの方に知っていただけると幸いです。

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そら
医師・研究者 | 妻(@yukizorablog_Y)と医師夫婦ブログを書いてます | 医療や教育に関する記事を残していこうと思っています。
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