こんにちは、そらです。東大医学部を卒業し、現在は医師・医学研究者として働いています。
先日こんな質問を頂きました。

これまでいろんな試験を受けてきましたが、受験前日のコンディション調整は非常に大切だと感じています。
そこで今回は、受験前日の過ごし方について注意していたポイントをそら母に教えてもらいました。受験生の親御さんの参考になれば幸いです。
1. はじめに
こんばんは、そら母です。
今年も中学受験の時期が近づいてきましたね。親子共に緊張感の高まる時期だと思います。すでに埼玉、千葉の中学入試は始まっており、受験生の姿を見ると今でも胸が熱くなります。
今回は中学入試前日をどのように過ごしたらいいか、我が家の経験やこれまで関わった受験生保護者の方々から得た情報を元にまとめました。
これから第一志望に臨む受験生の親御さんの参考になれば幸いです。
2. 翌日の準備(持ち物チェック、服装)

夕方までに親子で確認しながら持ち物を揃えました。当日忘れてしまったり、どこにしまったか慌てて困らないように子供と一緒に準備しましょう。
1. 受験票
大切なものなのでクリアファイルやカードケースに入れて行くといいでしょう。万一の場合を考えてコピーしたものを試験に行く時に親が持って行きました。
2. 筆記用具
使い慣れた鉛筆を数本と消しゴム。募集要項をよく読み指示があれば定規、コンパスも忘れずに持ちましょう。
3. 腕時計
試験会場によっては掛け時計のないところもあるので忘れずに準備をしましょう。シンプルな時計がいいと思います。
4. 上履き
履き替える学校が多いので靴入れに入れて忘れないように持たせましょう。
5. 眼鏡
常にかけている子供なら忘れないと思いますが、勉強の時に掛け外しをする子供も多いので眼鏡使用する子供には忘れずに持たせてください。
6. カイロ
2月の朝は寒いので手がかじかまないように貼らないタイプのカイロを持たせました。
7. Suica
前日までに、忘れずにチャージしておきましょう。
8. 脱ぎ着できる上着
行くまでは寒いのですが、試験会場は暖房が効いて暑いことが多いです。ベストやカーディガンなど着脱のできる上着があると便利です。
娘は面接のある女子学院(JG)では小学校の制服で行きましたが、それ以外は脱ぎ着可能で温度調節のできる私服で行きました。
息子は1月の千葉入試で合格した服を勝負服と決めていました。入試は全て同じ服で行くと言われ連日の洗濯が大変でしたが、服一つでも本人の安心になればそれも良いと思います。
9. マスク、ティッシュ、ハンカチ
マスクは予備を持たせるようにしましょう。
10. 昼食、軽食、水筒
頭を使うとお腹が空くので、ブドウ糖や飴、チョコレートや栄養補助食品などを持たせました。休憩時間に口にしてリフレッシュできたようです。また指示のある学校には昼食を忘れずに持たせましょう。
11. その他
折りたたみ傘、ミニタオル、マフラーや手袋、天候によっては靴下の替え、水筒に温かい飲み物、お守り、参考書、テキストなど。必要に応じて持たせてあげてください。
我が家の場合はあらかじめ親が確認しながら揃えておいて、子供と一緒にバックに詰めました。親がすべて持ち物をバックに詰めてしまうと、当日子供が探せず慌ててしまうことがあるので避けた方がいいでしょう。
少しでも緊張せず自信を持って試験を受けれるように、お友達や先生に書いてもらった応援のメッセージや今までで一番成績の良かった合否判定模試の成績表をバックに入れました。持っているだけで気持ちも上がりますしほっとできるようです。子供が安心するようなお守り的なものがありましたら持たせてあげて下さい。
3. 前日の食事は消化の良いものを

試験の前日の夕飯に縁起を担いでカツ(勝つ)を食べさせたら、子供が試験会場で前日の脂っこい料理と緊張からかお腹の調子が悪くなったと聞きました。
前日にスタミナをつけてあげようと揚げ物やたくさんの量の食事を摂るとお腹の調子を崩すことがあるので避けた方がよいと思います。
我が家では2人の入試前日の夕飯は身体が温まるように、消化の良いたっぷりの野菜と鶏肉を入れた煮込みうどんと好きな果物を食べさせました。家族でいつものように楽しい話をしながら和やかに食卓を囲みました。
4. 勉強は最低限に
前日に詰め込んでも成果が出ないので、勉強は1時間以内などの最小限に切り上げたほうがよいでしょう。勉強する内容は、まとめノートの見直しや間違えやすいところの復習など。また、社会や理科の暗記物の復習や知識の確認をさらっと流せばいいでしょう。
受験生の保護者からの経験談ですが、前日に過去問を解かせたら合格点に達せず子供がとても落ち込み、当日まで引きずってしまったそうです。このようなことのないように過去問を前日に解くことは避けましょう。
我が家の場合は楽天家の娘ですら前日は緊張した様子が伝わりました。緊張しやすい息子の場合は尚更のことです。前日は少しでもリラックスして過ごさせて、心を整えることを優先しました。
皆さんとても驚かれるのですが、我が家は前日の夕飯の後に家族でトランプをして楽しく過ごしました。ここまできて詰め込むより心の安定が何より大切と考えたからです。勉強は社会と理解の暗記に絞り、確認程度で済ませました。
入試までの数ヶ月は遊びをセーブして勉強に忙しかったので、前日に楽しんだ久々のトランプは家族みんなで笑顔で盛り上がりました。
5. 早寝早起き

前日は子供の好きな入浴剤を入れたお風呂にゆったり入って温まり、早い時間に布団に入れて寝かせました。寝る前に緊張もほぐれていたので早い時間にぐっすり休んでいたようです。
入試の朝は早いので入試1ヵ月前から早寝早起きを徹底しておくといいでしょう。
6. 受験当日の交通の確認
前日までに親は受ける全ての中学校まで実際に行って徒歩を含め所用時間を確認しておきました。
試験会場に行く途中にトイレに行きたくなることもあるので、それを見越して下見の際に早朝でも使える綺麗で混まないトイレを探し、時間に余裕を持って所要時間を決めて家を早く出発しました。
前日に親は交通手段の最終確認をしっかりしておきましょう。
7. 入学試験のシミュレーション

できれば1ヶ月ほど前から入試試験のシミュレーションを子供に伝えておきましょう。基本的なことですが子供に試験の流れをイメージさせておくことは大切です。
過去問は前日までの間にしっかり解き、前日は問題の時間配分や入試の流れの確認だけをしておきましょう。
シミュレーションとしての例としては、
- 試験開始の合図まで心を整えて待つ
- 開始の合図で鉛筆を持ちスタート
- 回答用紙に忘れずに受験番号と名前を記入する
- 最初に全体を確認する
- わからない問題に動揺して手を止め時間ロスしないように、わからなかったら飛ばして次の問題に進む
- 早く解き終わったら必ず見直し。計算ミスのチェックや漢字のチェック
どれも基本的なことですが、試験当日に焦らないよう、前日までにしっかり流れをイメージさせておきましょう。前日は軽く確認しておくくらいで良いと思います。
8. 保護者の方にお伝えしたいこと

どんなに努力しても、緊張したり動揺することで力を発揮できないことがあります。
子供はこれまでひたすら頑張ってきました。その子供に対して前日に、落ちないように一点でも多く取るよう頑張れとか、是が非でも合格するように応援してると言い聞かせることは、子供にとってプレッシャーになるだけです。
そのような言葉はもっと前の時期に話していただくのはいいと思いますが、前日にそのような言葉をかけることは避けていただきたいのです。
試験前日に何よりも保護者の方にお願いしたいことは、今日までよく頑張って偉かったねと子供のこれまでの努力を労い、愛を込めた言葉で子供のことを心から褒めてあげて欲しいということです。それを親から伝えると、緊張していた子供の心はほぐれとても嬉しそうないい表情になります。
合否はもちろん大切ですが、何よりも入試まで子供が努力を積み重ね頑張れたことに価値があると思うのです。
繰り返しになりますがどうか合格を目指してひたすら頑張ってきた子供の頑張りをたくさん褒めてあげてください。
「明日はいつも通りで大丈夫」と親は笑顔で伝えてあげてください。
最後の一押しは愛情だと思います。親がお子さんの心を整えてあげることで、翌日の試験でお子さんは思わぬほどの力をを発揮できるかもしれません。
これから中学入試を迎える皆さんに沢山の感動と幸せが訪れますよう心からお祈りしております。
今回はそら母に中学受験前日の過ごし方について教えてもらいました。いかがでしたでしょうか。
お子さんはどうしてもプレッシャーを感じてしまうと思うので、少しでも和らげてあげて頂ければと思っています。
少しでも参考になる箇所があれば幸いです。
最後に、少しでも多くの方にこのブログをご覧いただけるよう、応援よろしくお願いします!
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